佐々木ののかさんの撮影、後半です。
男性、女性。
自分本位。
しあわせ。
「本当の」と最初につけると、一体何が真実なのか、人それぞれ定義が違う言葉だと思います。
どれも彼女が熱い心で深く探求する言葉たちです。
最近ZINEで著作をまとめた彼女。
彼女は自分の制作物の原風景として、小さな頃の記憶をあげています。
自分と母親との関係性、家族を大切にしつつ母親としての役割に縛られる母の姿を見て、もっと自分は自由でいたい、これからの女性は自由に幸せを謳歌してほしいと考えたということ。
近代の家族を否定するかのような過激な文章も原点は、家族や同じ女性への思いやりから生まれていて、そこが大きな魅力なのだと思います。
そして、スタジオ撮影も。
このワンピースは今回の撮影のために私が手作りしたもの!
まるで子宮で言葉を綴っているかのような、女性、というものを探求して更新していく彼女をイメージして、子宮と生理の血を縫いつけました。
ちょっとした言葉遊び。
同性婚や夫婦別姓の問題がやっと取りざたされてきた日本。
個人の幸せや理想の家族の形も、これからもっと様々に彩られていくでしょう。
そして、自分の言葉で喋りたいと望む人も増えていくでしょう。
そんな時代において、彼女の今していることは真っ向から矢面に立つ、とても勇気のあることだと思います。
これからの未来を象徴するかのような彼女の言葉を、ぜひチェックしてみてください。